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「はなふだポストカード」/「はまゆう」の漫画 [pixiv] - ポストカード


花札モチーフのポストカードです。

コギツネさんのシルエットをモチーフにした【蓮月庵】という名義のサークルで出していたポストカードです。



1月札・竹に鶴

松は歳寒三友(さいかんのさんゆう・松竹梅)の一つで寒中にも色褪せないことから長寿を連想させる縁起物の一つ。

また、鶴も「鶴は千年」という言葉の通り長寿を表す縁起物。描かれている旭は、初日の出を表しています。

この札自体が大変おめでたい柄で構成されています。

1月の赤い短冊が描かれた札には「あかよろし」の文字。

「あのよろし」だと思われている方がほとんどですが、「あかよろし」が正しい読み方です。よくよく見れば「あ」の文字の下に点が…。

「明らかに宜しい」「明らかに素晴らしい」という意味。



2月札・梅に鶯

松とともに歳寒三友の一つで、寒中に花開くことから「清廉潔白・節操」を表しています。また老木でも新芽が出ることから、不老長寿の象徴ともされています。

鶯は春を呼ぶ鳥、「春告げ鳥」と呼ばれます。

また、一緒に描かれる雲は仙人の住む山からわきでる雲は、仙人のお告げと考えられていました。

1月の赤い短冊とおなじく2月の札も「あかよろし」の文字が。

松も梅も「実に素晴らしい」ということですね。



3月札・桜に幔幕

おめでたい花見を表した華やかな札です。

日本の春の風物詩で国花の一つでもあります。

1月「松に鶴」2月「梅に鶯」と3枚揃うと

「表菅原」という役になります。

3月の赤い短冊には「みよしの」と書かれています。

これは「み吉野」と「み良しの」をかけているようで、「吉野の桜」という意味とともに、

1月2月の「あかよろし」よりもさらに良く素晴らしい、という意味も持っているとのこと。



11月札・柳に雨

一般的に描かれている人物は書家「小野道風」ですが、これは明治時代に確立されたもの。

花札の発生当初の頃には、「柳に番傘を差して走る斧定九郎」が描かれていました。

小野道風のエピソードから、札にはカエルが居ます。柳も蛙も春の象徴です。

11月札は謎の多い札なのです。



11月札・柳に燕
柳と同様、燕も春の象徴。

古来よりは燕は春を告げる鳥として、吉祥とされています。

本物の花札には顔と尾が赤く体が白いツバメが描かれていますが、

アレ言われなきゃ燕だとは思いませんよね…



12月札・桐と鳳凰

桐って12月頃に咲く花ではナイのですが、どうも「ピンからキリまで」と言う言葉になぞらえて

最後12月の札に「キリ(桐)」を当てたらしい、…というのが通説。

鳳凰は中国ではおめでたいとされる想像上の鳥です。

鳳がオスで凰がメスなので、つがいで「鳳凰」になります。

桐に住む、羽を持つ生物の王様です。



天の月札・蓮に竜

実際に新しい花札として一般にも販売されています。

竜はアジアに伝わる伝説の動物で、爪の本数が多いものほど位の高い竜です。

蓮は7月の誕生花であり、夏の季語にもなっています。

多くの宗教で特別な意味を持つ花です。



蓮に海馬

水の流れは観世流水。能の観世流の伝統紋様で、

観世の邸宅内にある井戸の水をモチーフにして作られた柄と言われています。

タツノオトシゴはその姿が竜や馬に似ていることから

タツの落とし子やうみうま(海馬)と言った和名が付けられました。

見えないけれど、立派な「魚類」です。





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